精神疾患は、特別な病気ではありません。
仕事が忙しく、残業が続いて睡眠が取れていない。
人間関係が上手くいかず、ストレスが溜まっている。
こんなよくありそうな日常生活から、体が疲れてしまって心も疲れてしまい、うつ病や不眠症になってしまうのです。
体だって風邪をひく。
心だって風邪をひくことがあるんです。
風邪をひいたら、薬を飲む。
心の風邪だって、効く薬があるんです。
1ヶ月以上、辛い症状が続いたら、ぜひご相談ください。
薬だけでなく精神療法や認知行動療法などの治療法があります。
<例えば不眠症の方>
あなたは、どちらのタイプですか?
■寝つきが悪く、布団に入ってから、しばらくは起きている。
■眠りが浅く、夜中に何度も目が覚める。
上記の症状によって、使用する薬は違います。薬を処方しながら、経過観察します。
ここで大切なことは、薬を飲み続けることです。
精神科で使用される薬は総称して向精神薬と呼ばれ以下のような薬があります。
主に統合失調症に対し幻覚・妄想の軽減、興奮状態の鎮静、意欲・活動性の改善などを目的に使用されます。
うつ病の治療に使用されます。
神経症圏内の疾患やうつ病における不安に主に使用されます。
主に、躁うつ病などにおける気分変動を抑制するのに使用されます。
躁状態などの興奮を鎮静化するために使用されます。
不眠に使用されます。
入眠効果の高いものや、睡眠時間の維持に効果的なものなどがあります。
てんかんの発作を抑える抗てんかん薬、認知症の治療に使用される認知症治療薬(アリセプト)などがあります。
精神科の治療では、主に上記に記載させていただいたような薬剤が使用されております。
しかし、一般の方々の間違った考えとして、精神科で使われる薬は強い薬が多く、中には性格まで変えてしまうと思っておられる方がいるようです。
もちろん、脳神経や末梢神経系に作用することによる手足の震えや硬直・じっとしていられない・便秘・口渇など特有の副作用もありますが、最近はそれらの副作用の少ない薬が主に使用されており、1日1回の服用で効果の得られる薬もあります。
