心の病気、特別な事だと思っていませんか?
体だって風邪をひく。
心だって風邪をひくことがあるんです。
風邪をひいたら、薬を飲む。
心の風邪だって、効く薬があるんです。
統合失調症
統合失調症(以前の精神分裂病)というと多くの人は怖いイメージを持たれていると思います。
しかし、この病気により一番怖い思いをしているのは患者さん自身と言って良いでしょう。
この病気では世界が崩壊するような不気味な怖さや周囲の人々から常に迫害や監視をうけているように感じたりします(被害妄想)。
また、主に患者さんの悪口や行動を責めるような幻聴が聞こえることもあります。
このため、患者さんは自己防衛として自分の世界に、閉じこもることが多くなります。
さらに、妄想や幻聴が改善した後に意欲が低下したり、状況に応じた判断や行動が出来にくくなることもあります。
統合失調症の関連疾患としては妄想性障害などがあります。
気分障害
気分障害はいわゆるうつ病と躁うつ病に大別されます。
中でも現在、社会的にも大きな問題となっているのはうつ病です。
日本においてはバブル崩壊後、8年連続で自殺者が3万人を超え、先進諸国においてトップの人口当たりの自殺率となっています。
自殺者のなかに多くの未治療のうつ病患者さんが含まれると考えられています。
うつ病はストレスなどにより誰もがなりうる病気です。
最近気分が沈む、何をしても面白く感じられない、意欲が湧かない、集中力が低下した、夜眠れない、食欲が落ちたなどの症状がみられます。
神経症圏の疾患
【パニック障害】
突然生じる強い不安。
動悸、窒息感、胸痛、めまい、現実感の喪失などに加え、このまま死んでしまうのでないかという恐怖などを生じます。
【社会恐怖】
他人から注視されることへの恐怖のため、そのような状況を生じる社会状況を避けようとします。
【強迫性障害】
自分では無意味なものだと思う観念が繰り返し心に浮かぶ(強迫観念)
あるいは無意味だと思う行為を繰り返し行ってしまいます。(強迫行為)
その他、全般性不安障害、解離性障害、身体化障害、外傷後ストレス障害などがあります。
こういった上記の症状が、だいたい1ヶ月以上続くという方。
元気な時より、上記に該当する症状の日の方が多いという方。
心が風邪にかかっているかもしれません。
